美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】アメリカのご機嫌をとる日本の政治家たちについて(特定秘密保護法)

f:id:motsurima:20170112130452j:plain今日は特定秘密保護法についてお話させていただきたいと思います。まぁ去年、急ぐ、急ぐ。なんであんなに大慌てで急いで可決されなきゃならないんだろうと思って。大騒動になりましたですけどね。

 

 

何か変なことを言った人がいましたよね。やれテロだなんて愚かなことを言う人が。なんでテロなんですか?おかしな話。

 

私がある議員さんを議員会館に訪ねて行ったとき、ちょうど表でデモをやってたんですね。だけど議員会館の中はひっそりしてて、それでふっと窓の外を見て、議員の方は、「あれ、今日は何かやってんのか?ふーん」ってその程度なんですよ。

 

「なんだか空疎なことをデモって言うのはやってんじゃないか」って、痛くもかゆくもないってケロッとしてる。カエルの面にションベンって感じでね。国会議員の人たちは、これで国民の代表だと言えるだろうかと思いましたよね。そういう状態ですよね。

 

国民を守る法律じゃなくて、国民を監視して、罰する法律ということでしょう?国民の知る権利ということで思い出しますけど、日本にも特高っていう警察がありまして、特別高等警察っていうんで、コレに踏み込まれたらみんな生きて帰れませんでしたからね。拷問ですよ。

 

戦後も赤狩りって言うのがありまして、私が国立の音楽学校に行ってる時の下宿先の息子さんが共産党員だったんですね。そしたらマッカーシーという、ちょっと精神状態に異常をきたしてる議員がアメリカのおりまして、これがハリウッドの監督から俳優から女優さんから、共産主義社会主義を全部罰して牢獄にいれたり。だから日本でも、なんで日本の警察がそれをやる必要があるのかなって。

 

結局アメリカのご機嫌を伺うために赤狩りをして。その下宿のお兄さんのもとに警察ががバーッと来たんですよ。そしたら屋根伝いに逃げましたね。私何か映画を見てるみたいでしたけどね。そういうことが日本中で行われてたんです。

 

ああいう馬鹿馬鹿しいことをまたやろうとしているわけでしょう?表現の自由があってこそで、暴力と暴力じゃなくて、知性と知性。これでもってぶつかり合うべきであって。

 

もっとも右に寄りすぎてもダメだし、左に寄りすぎてもダメだし、中道へ行くべきなんですね。多くの芸術家やライターもみんな反対してますし、知識人も大江健三郎さんを始め、みなさんが反対してるでしょう。

 

そういうことをアメリカのご機嫌を伺って、アメリカの提灯持ちをするのは止めていただきたいですね。もっと日本人としてプライドを持たなきゃダメですよ。

 

TBSラジオ美輪明宏 薔薇色の日曜日』2014年1月19日放送分より

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