美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】憲法改正で、自民党の政治家と支持者に責任を問う

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ごきげんよう。美輪明宏がお送りいたします『薔薇色の日曜日』の時間でございます。(2015年5月3日放送)

 

さてさて、今日5月3日は憲法記念日でございます。そこで憲法をテーマにお話させていただきたいと思います。

 

もう長い間、憲法憲法改正についていろいろと取りざたされております。年末の衆院選後、安倍政権は、もう何をやったっていいんだっていうふうに我が意を得て。国民が支持してくれたんだから怖いものは無い、ということでやりたいことをやるだろうな。そう思ってたら、案の定そのとおりで、憲法改正の動きを加速させています。

 

 

安倍総理は安全保障関連法案の成立を目指すと言っております。この法案が成立すれば自衛隊の活動範囲は大幅に広がる。これは昔から言われてますでしょう。それを今度国会でやらせるって。安倍さんはそんなに自国の国民を、若い男の人や、お父さん、お兄さん、そういう人たちを前線に送って殺したいのですかね。

 

軍隊のために、どうぞ日本の若い人たち死んでくれ。そう言ってる風にしか思えませんね。本当に何を考えてるのかしらと思います。非国民もいいとこですよ。

 

それでなくても日本は、国民がどんどん減っていて、なんとかしなきゃって言ってるのに、それに輪をかけて、戦争でどんどん死なせちゃってどうするんです。だれもいなくなります。また戦争中と同じように、残ったのは老人と女子供だけっていうことになる。そのうえ子どもも少子化で少ないですからね。

 

それで平和国家、積極的平和主義の国へ、って言ってるんです。積極的平和主義だったら何にも戦争に関係ないようにするのが平和主義でしょ。

 

とにかく最近の空気は第二次大戦のころに似てまして、ここのところ問題になりましたでしょう?テレビ局に圧力をかけたとか、かけないとかって。

 

大本営発表に逆らうのか」っていうことで、当時のメディアは「シンガポール陥落」なんて言って、パラオ島やなんかで「勝った勝った、また勝った」って言って、私たちは全部、万歳万歳って言ってたら、とんでもない。実は大本営発表は嘘ばかりで、後で分かったら、南方ではみんな餓死。武器も弾薬も無い、竹やりで戦わされて。食料もない。みんなとにかく飢え死。それと同じことをまた始めようとしてるんですよね。戦争のできる国じゃないんですもの。

 前線に行けますか?

だって、この憲法だって世界一の素晴らしい憲法ですからね。じゃあ国会議員のそれに賛成した自民党の方も公明党の方も、それに賛成した方は、まずご自分から戦いに行っていただきたい。そして息子さんもご兄弟もお孫さんもみんな前線に一緒に行って、みんな手に手をとって、鉄兜をかぶって、それで戦いに行ってください。

 

自分たちが行くつもりじゃないのに、そんなこと言っちゃいけませんよ。まず自分たちも家族も含めて、党員の人たち、またその党を支持した人たち、みんな責任があります。

 

だからそれを支持し続けている国民の責任です。ですから、その人たちも一緒に外国の戦争のために行って、立派に戦っていただきたいと思います。

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2015年5月3日放送分

 

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