【美輪明宏】美輪さんは晴れ女、雨女?、低い声はセクシー!について
私は雨女か、晴女か、どっちかって?フフフ、実はわたくし晴女なんですよ。
わたくし、ちょっと見は憂鬱っぽくて、退廃的で、雨が似合う感じがしますでしょう?ところがどっこい、わたくしは雨あられはともかく、大吹雪も止まりますし、私の周りの仕事関係の方、この方たちが証人になりますけど、本当に不思議な奇跡が起きるんですよ。
バンドの人たちがひどい吹雪でエライ目にあったのに、15分後にわたくしが出発したときには吹雪の「ふ」の字も無いし、雪の跡もない。バンドの人が海のそばを通った時は、曇り空で吹雪で、海がなんにも見えなかったんですって。その数分後に私が通った時には青々としたきれいな海だったりね。こういうことが、数えきれないぐらいありました。ありがたいことですね。
その代わり、私、水道の水を朝パッとひねった時に、お水さんに話しかけるんですよ。「今日もありがとう。お水さんたちのおかげで命永らえて助かってますよ。今日もよろしくね」って言うと、水道の水がブルブル震えて返事をするんですよ。「はい、まかしといて」って言ってるんですよ。たぶんね。いつもお話してる。そのせいかもしれませんね。
『雨に唄えば』
今日はハリウッド映画で『雨に唄えば』っていう映画がございまして、有名なミュージカル映画で、雨の中でジーン・ケリーというミュージカル女優が、雨にずぶぬれになりながらタップを踏む。見事ですねぇ。
フレッド・アステアとこのジーン・ケリーとの両巨頭だったんですけど、非常に体格が良くてセクシーな方でしたよ。お芝居も踊りも上手でしたよ。
それでこの映画はサイレント映画からトーキーにちょうど転換する時期でございまして、映画業界のドタバタでございますね。
今まで声を聴けなかった観客が、女優や男優の声を聞けるようになって、いままで大スターだって威張りまくっていた女優が、高音で「Hallo I’m…」て言ってるもんですから、いっぺんに人気が落っこちちゃっうんですね。そういう残酷な映画でした。
ところが今は、まぁ失礼な言い方をされましたね。「Stupid voice」バカの声だって言われてたんですけど、最近の日本の女の子とか女優さんたちはみんなキーが高いんですよね。男でもソプラノにみたいに声が高かったり、低いセクシーな声の人って言うのはまずいなくなってきましたね。どういうわけでしょうね。これはもったいないと思います。たまにそういう(低い)声の人がいますけど、これは大事にした方が良いと思いますよ。