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【美輪明宏】画家、詩人の竹久夢二について語る

 

竹久夢二---大正モダン・デザインブック (らんぷの本)

竹久夢二---大正モダン・デザインブック (らんぷの本)

 

 

街はもうすっかり秋。みなさま、秋を楽しんでいらっしゃいますか?芋の秋とか、いろんな秋がございますね。秋深し隣は何をする人ぞ。

 

私の秋でございますか?私の秋は、芸術の秋にちなんで素敵なアーティストをご紹介いたしましょうね。

 

今日の芸術の秋のお話でございますけれど、大正ロマンを代表する画家で、竹久夢二についてお話したいと思います。この方は今年で生誕130年になるんですね。没後80年になります。1934年に亡くなったんですけど。わたくしが1935年生まれですから、私か生まれる1年前にお亡くなりになったんですね。ちょうど49歳でなくなって、早くお隠れになったんですけどね。

 

絵描きさん、つまり画家でいらして、また詩人でもいらして、作詞家、デザイナー、マルチに活躍なさって、これは本当に素晴らしいんですよ。

 

美人画で有名だったんですけど、それは浮世絵の流れを汲んだとはいいながら、ナヨナヨとした病的な、なんかこう退廃美っていうんでしょうかね?それを強調するのは、手足がね、まぁジャイアント馬場みたいに大きいんですよ。30文キックじゃないかしらというような、大きな足だったり、グローブをつけてるんじゃないかっていうくらい大きな手なんです。

 

それが普通だったら奇怪至極になるんですけど、なんともその体の線や首の線やいろんなものの、なよやかな、はかなげな感じを対比させて、そしてそれを浮き彫りにさせるために、わざとそんなに大きな手足なんですね。

 

草履なんかも本当に航空母艦駆逐艦みたいに大きな草履なんですよ。女の子や男の子が大きな草履をはいてますと、それがまたかわいくてね。風情で逆説的な美しさ。そういうものをあちこちに機知にとんだ画風をお描きになって、私大好きで。

 

では、竹久夢二が詩を書きまして、それに曲をつけて、歌い手さんは、いろんな歌い手さんが歌ってらっしゃいますけど、私も歌わせていただきました。

 

これは、竹久夢二の詩は一番だけなんですね。それじゃあ短かろうということで。西条八十さんていう素晴らしい作詞家で、この方は当時存じ上げていましたけども。この方は終戦後までずっと生きてらっしゃいましたからね。その西条八十さんが2番をお描きになって。1番と2番で作詞家が違うという不思議な歌なんですけどもね。『宵待ち草』という歌です。

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年10月1日放送分

 

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