【美輪明宏】『もののけ姫』と『ハウルの動く城』に出演するまでの経緯を語る
今日はまず皆様からのお便りをご紹介させていただきたいと思います。ラジオネームが、ふぅふっ、「荒れ地のおばさん」という方でございます。ありがとうございます。さて、読ましていただきましょう。
我が家は私も息子たちもジブリ映画が大好きです。美輪さんの出演されている『もののけ姫』も『ハウルの動く城』もDVDで持っています。番組で美輪さんから、ぜひハウルの思い出など伺えると嬉しいです。
というお手紙をもらいました。
最初、宮崎さんの映画、前からわたくし好きだったんですよね。トトロや何かのああいうものもみんな好きだったんですけど、
お話しいただいたときに鈴木さんという方がプロデューサーで、「なぜ、わたくしなのか?」って言ったら、『もののけ姫』の犬神の役、これは宮崎さんが、絶対美輪さんでっていう風におっしゃったんですって。
そして、どういうことかなぁ、と思ったんです。でも宮崎さんの映画好きだったんでお引き受けして、録音する日にスタジオに伺いましたら宮崎さんももちろんいらしてて。で、いろいろ話したら話が合うんですよ。次から次、次から次って。そしたらなかなか録音に入らないんで、鈴木さんが私たちの周りをぐるぐるぐるぐる回って、時計見てね。いい加減よもやま話はやめてくれって感じだったんですね。
でも、もうふたりはお構いなくよもやま話してて。じゃあさて行きましょうかって言って。その後もまた終わってからゆっくりお話しさせていただいて、『もののけ姫』は、それで終わって
で、またお話があったの。何の役でしょうって言ったら、荒れ地の魔女の役だって。どうして私なんですかねぇって言ったら、(宮崎駿が)荒れ地の魔女の顔を何度も消して書いて消して書いても、どうしても最後は美輪さんの顔になっちゃうんで、だからこれはもう美輪さんしかないっていうんでお願いしましたっておっしゃって。
私こんなデブですかって言いましたら、黙ってニヤって笑って。それでお引き受けして。これも楽しくて。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』10月23日放送分より
この記事を気に入った方におすすめのエントリー