【美輪明宏】ロック界の人々との交流について語る
では、皆さまからのお便りを例によってご紹介させていただきたいと思います。
いつも楽しくラジオを聞いています。ラジオネーム、あだちのもとえ、と言います。わたくしは美輪さんはお嫌いかもしれませんが、ロックをよく聞きます。
ごめんなさい。全部が全部嫌いってわけじゃないんですよ。私はね、ものによりますってことですよ。
今年、再結成したバンドイエローモンキーの大ファンで、ライブにも行きました。そして先日人から聞いたのですが、美輪さんはイエローモンキーのボーカル吉井和哉さんと交流があるとか。ぜひ、大好きなお二人の交流を聞いてみたいです。
というお手紙でございましたけれどもね。
交流はあるって、そんなに親しいわけじゃないんですよね。ただ、もうどれぐらい前かしら、何十年も昔ですけどね。知り合いのプロデューサーから話が合って、「イエローモンキーというバンドがあって、そこの吉井和哉君というのが、美輪さんの凄いファンなんで対談していただけませんか」って言われて。
そうして何を話したんだか覚えてないけども、とにかく吉井さんと話をしたんですよ。それで吉井さん自身がビジュアル系がお好きらしいんですけどね。わたくしに憧れてるみたいなことおっしゃってて、大変恐縮したんですけどね。
あのデビット・ボウイなんかをお好きだったというんですけど、よく考えてみたら、ビジュアル系で世に出たのは、わたくしが世界で初めてなんですね。だからそういったことでかどうか知りませんけど、何かわたくしのファンだって言って下さる方たちは、恐れ入りますけど。
ダイヤモンド・ユカイさんとか、この方はよくお芝居ともコンサートもしょっちゅう見に来て下さるんですよね。前世に何かつながりがあるとかおっしゃってましたね。
あとルーク篁さんって言う方、聖飢魔Ⅱのね。この方も必ず来て下さるんですよね。みなさんとっても節度のある方で、ロックの方って言うと私生活も弾けてると思っている方多いでしょうけど、そんなことはございませんよ。みなさん紳士です。
TBSラジオ『美輪明宏 薔薇色の日曜日』2016年12月4日放送分より