【美輪明宏】丹波哲郎と「心の栄養失調」「生まれ変わり」について語る
美輪「心と肉体で人間ができるわけでしょ。ところが戦後この方50年は、焼け野原になって、肉体を維持するために、みんな弱肉強食になって生きてきたわけじゃない?肉体のための栄養素…」
丹波「うん」
美輪「そのためにビタミンA,B,C、カロチンとか、健康食品ができたのよ。肉体のため。ところが心の栄養素というのが、いまスポイルされてるのよ。だからみんな、心の栄養失調になってるわけ」
丹波「なるほどねぇ。良いこと言うよなぁ」
美輪「その心の栄養が何かというと、文化なんですよ。良い音楽、良い映画、つまり良い美術、良い文学。そういうものが全部スポイルされて。音楽ときたら、もう電気まみれのガジャガジャしたノイズでしょ?情緒障害を起こすことばっかりでできてるわけ。心がみんな栄養失調になってるから…」
丹波「心の栄養失調とはうまいこと言ったねぇ!まさにそうだねぇ…」
美輪「現代はそうだと思うの。だから心の栄養をうんと摂って、肉体の栄養も摂って健康な人間が出来上がると思うのね」
丹波「ただ心の栄養失調というものを一言で言ってみると、どういうのかというと、自分さえよければ他人はどうでも良いということ」
美輪「そうそう、慈悲・思いやり、ね」
生まれ変わりについて
丹波「生まれ変わりというのは厳然たる事実です」
美輪「そうです!」
丹波「どういうパターンで生まれ変わってくるかというと、例えば『家を掃除する』ね。掃除し足らなかった分だけ、もう一度家に帰って掃除しなおす。また植木も手入れが不十分だった分だけ、もういっぺん庭に入って手入れするというふうに、足らないものを補うために生まれ変わってくるんだよね」
アナ「それはあの、同じ場所とかじゃなくて…」
美輪「いえいえ…、いろんなところ!」
丹波「それは、関係ない。例えば『カルマの法則』というのはぴったり働くんだ。これはもうどうしようもない」
美輪「そうね。因果応報ね」
アナ「生まれ変わりの話ですけど。美輪さんは天草四郎の生まれ変わりということで」
美輪「そうね。でも天草四郎だけじゃないですよ」
アナ「そうですね。で、天草四郎は…」
美輪「(天草四郎)は一部ね。」
アナ「それはどういう…」
丹波「類魂っていうの」
アナ「るいこん?」
美輪「細胞分裂するのよ」
丹波「細胞分裂っていうよりも、美輪さんの本家本元っていうのは霊界にあるわけ」
美輪「そうそう」
丹波「だから、例えば、美輪さん全体、これが霊界に厳然とあるわけよ。現在美輪さんの体の中に入っているのは、霊界の美輪さん全体の中の指一本分ぐらいのものが入っているわけだ。この中に」
美輪「そう」
丹波「これが人間界にきていろんなことをやり、音楽をやり、研修したものはこの中にまた入るんだ。入ると、全体が人間界で過ごした修行の量だけプラスするわけだ。そうすると、類魂の別な形で生まれてきたものは、今度はここが入る、ここが入るというように、いろんな集積、集めたものが入ってくるわけね」
美輪「そうそう」
丹波「そういうわけだから、誰それに生まれ変わってくるというのは、あなたの言う通り、ほんの一部なわけ」
アナ「でも生まれ変わるんですね?」
丹波「あぁ!生まれ変わらないと進歩しない!」
美輪「地球は、魂の修行場なのよ」
丹波「その通り。だから生まれ変わるというのは、少しでも良くなるために生まれ変わってくるわけです。ところが逆に落っこちていく者もいるわけだけど」
美輪「そうそう」
丹波「落っこちいく者と少しでも向上するものの割合は、10対90。だから少しでも上へ行く者のほうが多いんだ。ありがたいことに」
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