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美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】お金と幸せ、正負の法則について語る

生き方 生き方-思想

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ごきげんよう。美輪明宏がお送りいたします『薔薇色の日曜日』の時間でございます。(2015年4月18日放送)

さて、今日は「お金と幸せ」についてお話させていただきます。よくお金持ちだとか、出世して社長や会長になった人たちが勝ち組で、そうでない人が負け組だという人がおります。これは大間違いで、いつも本にも書いてますし、いつも言っているように、この世の中には正負の法則というのがあります。正しい、負けると書いて「正負」。意味としては陰と陽、吉と凶。悪いことがあれば良いこともある。良いこともあれば悪いこともある。そういうものなんですね。

 

 

ですから、お金持ちになったらなったで、親族の財産争いだとか、詐欺師だとかいろんなものが近づいてきて、せっかく愛する人ができても、その人は初めは自分を愛してくれたんだけど、自分を通り越して後ろのものを愛するようになった。それは何かって言うと「財産」。そういうことでお金持ちになって不幸になった人はいっぱい居ます。

 

私いままでいろんな社交界の人とか、お金持ちと交流させていただいたんですが。まぁ日本のお金持ちと外国のお金持ちとはケタが違いますけどね。

 イタリアのあるお金持ちの話

外国のお金持ちで、パリの貴族の人の紹介でイタリアに参りました時に、紹介状を持って訪ねて行ったら、向こうがホテルに迎えに来てくださったんですよ。そして案内されて行ったら、本当にお城のような豪華なところに一人で住んでいらっしゃるんですよね。

 

そこに暖炉があって、付き飛ばせば殺人ができるような大きな暖炉なんですね。そしたら「よくここで人を殺したんですよ、先祖が」っておっしゃるんですね。それで「へ?」って言ったら、いろいろ会談をしてこじれた時に、その暖炉へ突き飛ばすんですって。火だるまにして殺して。それで平気な顔をしてるんですよ。なんて嫌な不吉なところだろうと思って。

 

そして虚ろな目をしてらっしゃるのね。美しい方じゃなかったんですけど、金髪で眉毛もまつげも全部金色でっていう…そういう人相の方で。

 

その応接間にヨットの雑誌が置いてあったんですね。それで「ヨットお持ちなんですか?」って聞いたら、ノーって言って「お作りになるの?」って聞いたら、「作ろうと思えばいつでも作れます。でも作ってしまったらそれまでです。何の楽しみも無い。だから雑誌を見て、作るまでの工程を頭の中で想像している方が楽しいんです」っておっしゃるのね。

 

そしてお城を案内してくださったんだけど、ある部屋のところに言ったら「ちょっと待ってください」って、時計を見てて「OK」って言ってて。何をしてるんですかって聞いたの。そしたら、空気を入れてるんですって言ってるんですよ。真空になるらしいの、その部屋が。「ここで人も殺せます」って殺す話ばっかり(笑)

 

それで自動でドアがパーッと開いたんですよ。その部屋は衣装室だったの。デパートの紳士服売り場くらいのスペースに、ものすごい値段の高い背広やなんかがずらーっと並んでて、タンスが観音開きになってて、自動的に下着やなんかが出てくるようになってて。その下着やなんかには紋所が入ってるんですよ。昔、貴族だったんでね。

 

それでその部屋の一番隅っこに先祖代々からの宝石、それと彼が集めた宝石なんかもあるんですよね。アレキサンダー大王の剣についてたルビーなんて、こんなの嘘に決まってるって、彼自身が言うんですよ(笑)

 

だけど履歴があって、なんとか侯爵夫人が持ってたとかって。これが面白いから置いてるだけです。それで私が愛の話やなかをするでしょう?すると「そんなの嘘っぱちだ、愛なんてありゃしない」って言うの。絶対に信じないんですよ。

 

私が日本に帰ってからその紹介したフランスの友達に聞いたら「なんてキミは馬鹿なことを聞いたんだ」って言われて、「どうしたの?」って聞いたら「言っておけばよかったけど、あの家はお母さんが80歳近いんだけど、年下の50歳代の弁護士と結託して彼の財産を狙ってるんだ」っていうの「へぇ!?お母さんもお金持ちでしょう?」って聞いたら「お母さんは贅沢しすぎちゃって破産寸前だから、息子の財産を狙ってる。それで彼は1人きりだ」って言ってました。彼は誰も信じないって言うの。

 

それで彼に聞いた話だけど、自分も愛を信じてて、お金があるからいけないんだって思って、モンマルトルに自分は貧しい絵描きだってことにして住んでたんですって。こんな醜い絵描きの自分でも、ロシアから来た絵描きさんが愛してくれたんだって。それで金だったら大丈夫だって言うんで、連れて帰ってきたんですって。

 

そしたら日を追うごとに、だんだん目の色が変わってきて態度も変わってきて、そして自分以外のモノを、自分のうしろにあるものを愛するようになって。それはお金だって。

 

このままだと憎みあって喧嘩すると思ったんで、ある程度のお金を渡して別れたんだって。二度そういうことがあった。二度ともそうだった。

 

男も女もそんな愛なんて信じないって。ひとりでぼーっと生きてるだけなの。お金がありすぎると恐ろしいことになるんですよ。ですから、食うに困るでなければ、ほどほどの家があって、ほどほどに着るものがあって、ほどほどに食べるものがあって健康で、愛する誰かがいれば、もうそれで充分幸せなんですよ。

 

それがこの世で一番、本当の意味でのお金持ちだと思いますよ。

 

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2015年4月18日放送分

 

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