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【美輪明宏】変化しつづける世界で役立つ正負の法則について語る

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ごきげんよう。美輪明宏がお送りいたします『薔薇色の日曜日』の時間でございます。(2014年11月19日放送)

 

今日は安定についてお話しろということなんですけど。安定。

 

安定志向が叫ばれてますでしょう。そりゃ波乱万丈より安定の方が良いに決まってますけれどね。若者の安定志向で、就職先も安定、それから海外にも出ない。出るのが嫌だって。

 

昔みたいに、坂本龍馬じゃありませんけど、いろんな波風を受けてそれを自分の試練にするとか、そういうものは嫌で、とにかくなるべく平穏無事で慎ましくてもいいから、波風の無いところで暮らしたい。それを内向きと言うふうにメディアは言ってますけど。

 

結婚にしても、自分の育った過程を振り返ったり、ご両親や親せき、友人の家を見て、勉強したんでしょうね。夫婦ってこんなにいがみ合ったり、腹の探り合いをやったり、勝手なことをやったり。そうすると結婚したいと思わなくなっちゃって、結婚願望が無くなってきちゃったんですね。

 

昔みたいに、夢を見るとかそういうのが無くなって、小さいころから現実をつきつけられたから、夫婦なんて、こんなにいがみあいや怒鳴りあいばっかりやっているんだったら、最初から結婚しなきゃいいのに、って思って結婚しない。そういう人がどんどん増えて、テレビでもそういう話をよく聞きますですね。

 変化しないものはこの世にない

でも昔から、「いろはにほへと ちりぬるを わがよたれそ つねならむ」(いろはうた)に「我が世たれぞ 常ならむ」とある通り。「我が世」はこの世ですね。「だれぞ」は誰一人として。「常ならむ」つまり千変万化。変化しない者って地球にないんですよね。

 

石でも、不変の形をしてるなんてとんでもない。どんどん雨風で削られて変形していきますし、人間も赤ちゃんからだんだん大きくなって成長していって、今度はだんだん土に戻っていって、折れ曲がって年を取る。草花も全部そうですし人間も同じ。

 

万物すべてそうなんですよね。ですから安定というのはこの世の法則に反するんですよ。変化するのが当たり前。変化を恐れていたらこの世には生きていけないということ。

 

だったらそれをはじめから覚悟して、そういうものなんだよって言うう風に度胸を決めて、腹を決めちゃいなさい、っていうことを全て釈迦や法然や、日蓮とか親鸞。そういう昔の哲学者たち。そういった人たちはそういうことを私たちに、生きる上の心構えを教えてくれてるんですよね。

 

だから、それが心の対処法になるんで、変化があって、波乱万丈。わたくしは正負の法則って言うのを付け足してるんです。正しい、負けると書いて正負。つまりは陰と陽。吉と凶。何かを得れば何かを失う。何かを失えば何かを得られる。いいこともあれば悪いことも起きる。吉と凶。相反するものがこの世の法則なんだから、恐れるに足りないんですよ。

 

雨だって嵐だって1年も2年も10年も続いている季節なんてないんですよ。必ず晴れる日は来るし、秋晴れの日は来るわけだし、これが宇宙の法則で当たり前なんですよ。

 

人生においてもそれと同じことが言えるということです。それを頭に入れておけば悪いことが起きた時、どうせまたこれが晴れればこれと同じぐらい良いことがあるんだなっていうふうに常に信じ続けてればそうなります。ですから、驚き呆れることは無いんです。それが当たり前なんですから。

 

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年11月19日放送分

 

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