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美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】今のJ-POPにはない昔の童謡の魅力について語る

芸術 芸術-音楽

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最近、学校では昔の童謡を教えてくれないそうですね。先生方が知らないみたいなんです。だって、子守唄って言うのは人間の歌の根本でしょ?母親に抱かれて「♪ねんねんころりよ~ おころりよ~」って情を込めて、添い寝して歌ってやると、それが五臓六腑にしみわたって、赤ちゃんが「この人に愛されている。この人は絶対、どんなことがあっても自分を裏切らない」っていうふうに、信頼が体の中にしみわたるんですね。

 

それで育っていって、中学あたりに悪いことを覚えてきたころに、娘や息子がちょっと荒れてるなぁという時に、台所仕事でもしながら知らん顔して、よそ見たまま、「♪ねんねんころりよ~ おころりよ~」って歌うと、ふっとその頃にタイムマシンで戻っちゃうんですね。それで良い頃の、汚れてない頃の自分を瞬間で取り戻せるんですね。ですから子守歌の威力っていったら大変なものですよ。

 

ですからなるべくJ-POPを学校で歌わせたりすることが悪いとは言いませんけど、それが全部じゃ困るということなんですね。ぜひきれいな歌詞で、きれいなメロディでロマンのあるものを先生方が勉強して、子どもたちに教えて、親御さんも一緒に歌うようにしてください。世の中が変わります。優しくなります。

 

「♪ミカンの花が 咲いている」って言う歌がございましたね。これでございますよ。終戦後1946年でございますから、終戦の翌年でございます。当時はとにかくNHKのラジオからしょっちゅう流れてましたし、みんなも歌ってましたんですよ。

 

海沼實さんっていう方が作曲なさったんですけど。「♪からすの赤ちゃんなぜ泣くの」(『からすの赤ちゃん』)ってご存知でしょう?ご存じないからな?じゃあ「♪エッサ エッサ エッサホイ サッサ お猿のかごやだ ホイサッサ」これは私も歌ってたんですよ。美少年の頃にね。

 

それから「♪静かな 静かな 里の秋」『里の秋』ご存知でしょう。作詞の方が斎藤信夫さんで、このお二人がお作りになって、歌い手が川田正子さん。これはもう国民的な歌い手でしたね。戦前から童謡歌手として大活躍して、NHKの専属歌手でいらしたんですよね。終戦後も大活躍なさって、海外でもコンサートで歌って、日本語がとってもクリアできれいなんですよね。妹の孝子さんも童謡歌手で『里の秋』とか『とんがり帽子』とか、お歌いになってらして、姉妹で童謡界の大歌手でございましたね。

 

昔の動揺を聴いて育つと本当に情緒豊かになります。最近の歌の歌詞はぎなた読みと言いまして、日本語にならない。そういう切り方をする歌い手が、もうめったやたらと今は流行ってますでしょう。

 

何歌っているか分からないんですよ。自分たちも分からないで歌ってるんじゃないでしょうかね。だからこういう川田さんたちの歌を聞いて、日本語って言うのはこうやって歌うんですよっていうのを勉強していただきたいと思いますね。

 

TBSラジオ美輪明宏 薔薇色の日曜日』2014年12月14日放送分より

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