【美輪明宏】「みわサン」として出演しているEテレの『にほんごであそぼ』について語る
突然、今日は他局のお話で申し分けございませんのですけれども、4月からNHKのEテレの番組で『にほんごであそぼ』って番組がございまして、そこへ当分の間、4月から出演させていただくことになりまして。
もうある程度の収録は終わったんですけども、そもそも私のお話をくださったのは、明治大学の教授で言葉の名人でいらっしゃる斎藤孝さんあの方が大好きで、よく私のお芝居もコンサートも着てくださるし、行き来があるんですね。私も大好きなお人柄なんですけど。
なんと斎藤さんからオファーがありまして、斎藤さんがずっと受け持っていらっしゃるんですね。だからどうしても無下に断れないこともありまして、それでスケージュールがちょっと大変は大変なんですけども、OKさせていただいたんです。
私のキャラクターは太陽のキャラクターなんですよ。みわサンて言って「みわ」はひらがなで、「サン」はカタカナでございまして、「サン」はつまり英語で太陽という意味もございますでしょう。それで「みわサン」の声を担当しているんですけども。
子どもたちにいろいろと名文を紹介する約なんですね。出演オファーを受けた理由としましては、わたくしはもう前から、午前中はいろいろ支度してますけども、それをしながら主にテレビの子供番組を見てるんですよね。朝から禍々しい大人のニュースだとか、そういうものを見ると気分が悪いでしょう。
私が世の中で一番好きなのは赤ちゃんとか、よちよちしてる幼い幼児とか、そういうものの動きですよね。そしてまたNHKのスタッフがいいんでしょうね。衣装とか、アイディアとか、そういうのを出す人がちょっととぼけてて、ユーモラスですごく面白いんですよね。
だからへんてこりんな何とか体操って言うのも面白かったですし。体操のお兄さんみたいなのを囲んで、お姉さんのもいて、それで小さい子どもがちょこちょこ動き回っているでしょう?で、ちっちゃな豆のような靴を履いてたり、まん丸のおててをモミジのように広げたり。で、キョトンとして、何にも私利私欲が無いんですよね。天真爛漫でしょう。
あれを見てると本当に心が洗われるし、楽しくなるんで、午前中が機嫌よく過ごせるもんですから。
また企画がとぼけててユーモラスで面白いんですよね。アレはわたくし大好きで。
それでわたくしはお受けしたんですよ。みなさま、四月からわたくしがお天道様の役をやってますんで、よろしければご覧いただきたいと思っております。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2016年3月6日放送分