美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【伊集院×美輪対談⑧】美輪さん、三島由紀夫が残した言葉の意味について語る

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(伊集院)僕は美輪さんの前で正直に言いますけど、演劇を見るとか文学をちゃんと見るとか。そういう育ち方を全然してないんですけど

(伊集院)ある本で三島由紀夫さんが残した言葉みたいなものがあって、その中に美輪明宏さんのことを書いてて、審美眼、美を審査する目。僕(三島由紀夫)も美輪明宏も同じくらいの高度な審美眼を持ってるけど、彼と違うところは、自分は朝起きて鏡を見ると、それに適うものがないからがっかりする。だけど美輪明宏はそれに適うものがある。その差だ。って言う風に書いてあって

 

(アナ)はぁー

(伊集院)自分が謙遜して褒めるんじゃなくて、ものすごくプライドの高い所からすごい高いところを褒める文章で、俺、それ見てはっきり言って、美輪明宏ってどんななんだ?って思ったわけですよ。美輪明宏ってどこまでの人なんだって

(美輪)なんぼのものでもないのにね

(伊集院)いやいやいや

(美輪)だから、それは前振りがあって、いろんな醜い人とか、いろんな人の話が出たのよ。そのときに川端先生もいらしたのよ

(伊集院)えっ?誰ですか?

(美輪)川端康成さんも

(伊集院)あのー、出てくる登場人物が、俺たちが想像できない人たちが出てくるんで…

(美輪)川端康成さんは、三島さんのお師匠さん格の人で。三島さんの才能を見つけ出してくれたから、三島さんはすごく恩義を感じてらしたのね

(伊集院)はい

(美輪)で、三島さんが川端さんを紹介してくださったわけ。川端さんもだいたい美学的な方だし、だから谷崎潤一郎とか、同じような資質の方でしょう?で、三島さんのお宅だったり、いろんなところでお会いして、わたくしの銀パリなんかも一緒に連れて見えてたみたいだけど。その美しい、美しいって言われて、どんな気持ちだって言うところの質問から始まったわけよ。

(伊集院)へ―

(美輪)で、美しく生まれた人間は、小さいころから、かわいいかわいい、キレイだキレイだって言われてるから、それがこんにちは、さようならと同じように、何の意味も持たなくなるのよって言ったの

(伊集院)はぁー

 

TBSラジオ伊集院光 日曜日の秘密基地「秘密基地VIPルーム」』2005年3月20日放送

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