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美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【伊集院×美輪対談⑦】美輪さん、作家野坂昭如の本来の姿について語る

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(伊集院)ただものではない人が言ってた言葉からクイズです。ご本人の発言じゃないんで、わからないかもしれないんですけど、じゃあこちらの問題いきます

 

(アナ)雑誌『宝石』1968年6月号からの問題です。記事の中で作家の野坂昭如さんが当時33歳の美輪明宏さんの美しさについて語っています。では野坂さんは美輪さんの美しさをどのように表現していたでしょうか

(美輪)私、何も覚えてないわ。ただ野坂さんはまだ無名で、放送作家をやり始めるかなんかのころに、銀パリに集まってた女子大生や何かを狙って

(伊集院)ハハハハハ

(美輪)よくお茶のみに来てたのね。それでお茶のみに来ててコーヒー代が高いから。当時彼も貧乏してたから、じゃあもっと経済的になるようにっていうことで、そこでシャンソン歌手として歌わせてもらうことにしたのよ、彼は。

(伊集院)へぇへぇ

(美輪)お客がいないときに歌わせられる歌い手で、一人でもお客が来たらやめさせられる歌い手だったのよ

(伊集院)店内の有線放送みたいなやつですね、それね。ただまぁ店員だからただにはなりますよね、いること自体は

(美輪)それで恨みに思って前座の前座の前座だったんだけど、野坂さんが歌で一時ブームになって、そのころに私が一曲歌ってやったの、前座でね。そしたら積年の恨みを果たしたらしいわよ。ハハハ

(伊集院)いやーでも今聞いて、そんな扱いをされていた野坂さんは美輪さんに対してあこがれてるのを通り越して、すごいキレイだって

(美輪)あぁそう。なんて行ったのかしら?

(伊集院)まず作家ですから難しい文書なんですけど、「共に生きていることの恍惚と不安を感じる」って言うんですよ

(美輪)うん

(伊集院)で、この記事の中では「僕は美輪さんを遠く眺めるときに、彼とともに生きていることの恍惚と不安を感じる。つまりこんなに美しい男性が世の中に存在していて良いものだろうか。それはどこか間違っているので、美輪さんを中心にする世の中はやがてもろく崩れ去ってしまい、薄汚れたドロドロした姿に戻るのは無いかとさえ思う」

(美輪)うん

(伊集院)聞いていてどう思うんですか?青年はこう思ったんですよ

(美輪)私が新宿で寺山修司さんなんかとアングラ運動やってたじゃない。で新宿は文化の発祥地だった時があるのね。唐十郎が劇団を起こし、蜷川幸雄さんが初演出を試み、篠山紀信が出てくる、コシノジュンコもデビューする、横尾忠則さんが注目を浴びる。一斉に花開いた時代があったの

(伊集院)うん

(美輪)で、そのときのもう一度それをって言うんでクラブを開いたことがあったの。そしたら野坂さんが旅館に缶詰めになって原稿を書いているらしくて、一杯飲みたくなって夜中に忍び出てきたわけ

(伊集院)はい

(美輪)それで、わたくしが扉を覗く奴がいるから、どなたって聞いたら「野坂です」って入ってきたの。「はぁ、まだ大丈夫だったな」って言うのよ。で「何がよ」って言ったら。「丸山明宏があれだけ美しかったって言うのは俺たちの時代の象徴だ」って「君がボロボロになって老いぼれちゃったら、はぁ俺たちの時代は終わっちゃったな」って絶望するっていうのね。だからまだ大丈夫かどうか、不安だから覗いてたっていうのよ。ふふふ

(伊集院)いやでもね、僕らは野坂さんでも、完成された野坂さんしか見てないから、稀にテレビ見てても、偏屈でちょっと怒らすと暴れちゃうようなおじさんしか見てないわけですよ

(美輪)ハハハ

(伊集院)作品は凄いですよ。作品は凄いのかいてるんですけど。そのおじさんがドキドキしながら憧れいっぱいで見てるって言う、それがもうなんかすごい不思議

(美輪)いやでもね。変なふうに装ってるの。アレはポーズですから

(伊集院)どんな人ですか?ホントの野坂さんは

(美輪)こんな地味な人よ

(伊集院)へぇ

(美輪)『ほたるの墓』あれが本物なの、あの方の

(伊集院)いや、あの本は…

(美輪)あの方の本性は、本質はあれですよ

(伊集院)へぇ

(美輪)だから私は、それ知ってるから

(伊集院)じゃあ素直にならざるを得ない野坂さんがいるわけですね。知られてるのとは違うんですもんね、それは

(美輪)だから野坂さんわたくしの前に出ると、もう学校の先生の前の生徒になっちゃうってよくおっしゃってたけど

(伊集院)凄い話出てきたぞー

 

TBSラジオ伊集院光 日曜日の秘密基地「秘密基地VIPルーム」』2005年3月20日放送

 

 

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