【美輪明宏】子どもを持つ親が絶対にしてはいけない事とは?
今日は悪口についてお話させていただきたいと思います。口を開けば悪口ばかりという人がよくいらっしゃいますでしょう?陰口、グチ、悪口、不平、不満、誹謗中傷。真っ黒い毒ばかり。それこそ蛇やマムシみたいなものを口から、一年中吐いている人。嫌ですねぇ。
こういう人は、口から出たものがそのまんま、見えないオーラになって、その人を包んで、造形的にはちゃんとした顔立ちの人でも、醜い顔の雰囲気の人になるんですね。
なにかあの人汚らしい、ドブみたいな感じの人だな。綺麗な服着てるのに、ちゃんとした服着てるのになんでそう感じるんだろう?って思ったら、結局根性が汚いんですね。こういう人のそばには誰も行きたくありませんからね。
そうすると自分も陰口を聞かれるようになるし、あの人のそばにいると憂鬱になるし、イライラするんだよね。ロクな話しないんですもの、人の悪口ばっかり言って。
そうすると、悪口を聞いて気持ち良くなって嬉しくなる人って言うのは、同じ同類の、似たようなマムシかナメクジみたいな仲間しか集まってこないんですよね。
そうするとますますマイナスが広がっていって、泥沼に落ちてしまうんですね。だから、マイナスオーラで自分自身がまともな世界から相手にされなくなって、それでひがんで、ねたんで、そうするとますます愚痴と悪口を言いたくなる。悪循環になるんですよね。
悪口ばかりのインターネットの掲示板だとか、テレビのコメンテーターだって、お笑いの連中にしたって、攻撃的で、人をひっぱたいてみたり、悪口言ったり、偉そうにしたり、毒だらけ。顔がみんな醜いですよ。
今はやさしさの時代に突入したから、ほとんどそういう人は嫌がられてますね。仕事がどんどんなくなっていってますよ。
そして悪口って言う人ってのは魔界人ですから、なるべくそばに寄らないし、会わないことですよね。
そして「見ざる、聞かざる、言わざる」って日光東照宮にも左甚五郎の掘ったものがありますけど、人生訓なんですね。つまり、嫌なこと悪いことは見ない、聞かない、言わない。そうすると無事にすり抜けて人生を平和に送れるということなんですね。
そして特に親御さんは、子どもの、人間のお手本ですから、子どもの前ではお互いの悪口は決して行っちゃダメですね。女房の悪口をいうと、この女は軽蔑しても、どんな酷いことをしてもいい女だって子どもは思いますから。大きくなってから、クソババアとか言ったり、足蹴にしてみたり、言うことを聞かなかったりする。
今度は逆に「お父さんったら、こうこうこうで…」って亭主の悪口を子どもに言うと、子どもが親のことを軽蔑したり憎んだりするようになるんですんね。
ですから、言いたくても決して自分たちの悪口の言いっこは止めた方がいいですね。
とにかく、口からは宝石だけ出してればいいんですよ。そうするとみんな人が寄ってくるし、人にも好かれるし、悪口・陰口や何かを言われても、これはトカゲやなんかで、私たち人類とは関係のない魔界の人間だから、悪魔の寝言だからということで、取り合わないことですね。「見ざる、聞かざる…」の「聞かざる」ですね。
だいたい悪口を言う人というのは、人格的に最低の魂を持った人間で、お付き合いする人種じゃありませんから。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2013年放送分より