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【美輪明宏】滝廉太郎について語る

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今日はみなさんご存じの日本の偉大な作曲家をご紹介いたしましょうね。「♪春のうららの 隅田川」、ご存じでしょう?「♪箱根の山は天下の剣 函谷関もものならず」こういうものをお作りになった偉大な作曲家をご紹介いたしましょうね。滝廉太郎と申します。

 

『箱根八里』『お正月』『花』。「♪はとぽっぽ はとぽっぽ ぽっぽぽっぽ飛んで来い」でしたっけね。私幼稚園の時に「♪はたぽっぽ はたぽっぽ」って歌って、「あなた鳩を呼ぶときに、はたこい、はたこいって言いますか?はとこい、はとこいって言うでしょう?だからはとぽっぽなのよ」って幼稚園の先生に注意されたことを覚えてますよ。その滝廉太郎さんが作曲したものですね。

 

明治12年のお生まれで1879年のお生まれで、この滝廉太郎のお家はもともとお武家様だったんですね、武士の家系で、それで切り替え方が良かったんでしょうね。明治政府になってから、官僚になったんですよね。今の霞が関ですね。

 

それで(滝廉太郎は)21歳で早々とドイツに留学するんですね。ところが当時、不治の病と言われてました肺結核になっちゃいまして、1年で帰国したんですね。終戦後。私も結核になったことがありましたけど。当時はピリン系のいいお薬もございませんでしたし、そのために1903年明治36年にとうとう惜しまられながら亡くなったんです。たった23歳ですよ。惜しいですよね。まだまだこれからという時に23歳でお亡くなりになられたんですよ。

 

天才は早死にするというけれど、ちょっと早すぎましたね。残した作品は多くありませんけど、どれもみんな名曲なんですね。この滝廉太郎さんの名曲は、日本の音楽師の大変な即席だと思いますね。

 

ではここで、滝廉太郎さん、大天才の作曲した素敵な歌をお届けいたしましょう。私が歌わせていただきます。この『荒城の月』も1箇所だけ二通りありまして、「♪春高楼の花の宴」の「宴」のところが半音下げるのと、一音下げるのと2種類あるんです。ご本人は、本音下げる方と言ってらしたということを聞いたんですね。一音下げた方が日本らしいんですよ。半音下げた方は日本らしくないんです。だけどわたくしはそっち(半音下げる方)を採らしていただきました。

 

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年11月30日放送分より

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