美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】道徳教育について条件付きで賛成だと語る

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 小中学校の道徳が2018年度以降、「特別の教科」になるとのことで、子どもを持つ親御さんにとっては、その内容が大変気がかりなのではないのでしょうか?

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 そもそも、道徳の授業なんて必要なのかと思っていらっしゃる方もおられると思います。

 この点について、美輪明宏さんは道徳教育につきで条件付きで賛成するとラジオで語っていらっしゃいます。

 

道徳教育についての美輪さんの考え

(以下書き起こし)

最近ちょっと話題になっておりますでしょう?道徳教育ですね。

 

道徳の授業を強化に格上げする動きがあるそうなんです。これがやっぱり、何事も善し悪しがございますし。ですからこれが封建主義や軍国主義。こういったにおいがしてきたら、やめた方が良いと思いますね。

 

でもあまりにも最近は公衆道徳であるとか、人としてのたしなみであるとか、己を律することとか、お行儀よくするとか、礼儀作法とか、お辞儀の仕方一つ、口の利き方も知らない。謙譲語、丁寧語、尊敬語、使い分けるというよりもまず言葉を知らないんですよね。

 

ですから、そういう意味で、人としてのたしなみ、プライド、誇り。そういうものを教えるんであれば、これは中学高校というよりも、保育園のあたりから教えていって、小学校では毎年毎年、毎学期教えるようにして、そうすると中学高校になるとそれが身についてきてるんですよね。

 

それから今度は高校から大学へ行って、っていうふうになると。今度はきれいな日本語、丁寧語、謙譲語、尊敬語これを使い分けるようになると思うんですよね。

 

日本語は複雑で、自分を表す一人称でも、僕があって、俺があって、オイラがあって。古い言葉で言えば、みどもから、拙者から、わらわから、朕から、数えきれないほどの一人称があるんですね。

 

外国語、たとえばフランス語だったら、そんなに種類は無いもの。一人称でさえ、それぐらい複雑だから、今度は他のあなたから、てめえから、そなたからいろいろございますでしょう?昔の侍言葉を使わなくても、せめて明治以降の洗練された言葉というのは、まず基本ですから、それを道徳教育で教えていって。

 

そうするとそれにふさわしい行い、たとえば、日本の礼儀作法。これを型ばかりで教えますと、あまりもったいぶっちゃって、馬鹿馬鹿しいっていうのもありますし、流派によっては。だからそういうものじゃなくて。つまり誇り高い、誰にも指をさされない、自分自身が読書するときも、人と話す時も体をまっすぐにしましょうとか、首を立てて言いましょうとか、手の位置はこうですよっていうなるべく人には、お前と言っちゃいけませんとか。

 

そうすると世の中全体が整然としてくるんですよね、きちっと。そういう意味の心の教育とか、礼儀作法とか。この道徳教育は、日本人がもともと持っていたものです。

 

だからこそ大震災の時も、みんな食べるものも食べず人に施したり、新聞なんかで世界中に流されて、日本っていうのはなんて素晴らしいんだと。それは日本にあったものですからね。

 

それを安倍さんの言葉であれば、文化の輸出をするんじゃないですか?そっち(礼儀作法)の方を輸出できるくらいに、どんどん奨励して、そういう人たちを世に送り出すっていう。わたしはそれに賛成ですね。

 

ただし封建主義、軍国主義。これに結びつかないようにとは思っております。

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年12月7日放送分より

(書き起こし終わり)

まとめ

 軍国主義や封建主義につながるような危うい道徳主義には否定的な美輪さん。ただ、礼儀正しい子どもを育てて、結果的に日本が世界から尊敬されるような道徳教育には賛成のようです。

 美輪さんの言う通り、道徳教育が礼儀を教えるためだったり、心を豊かにするための教育であれば、今よりも世界から尊敬される国になるかもしれなませんね。

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  あと、この記事に限らず、美輪さんは安倍首相の考え方に対しては否定的な意見を持っています。安倍さんについてもラジオでいくつか発言していらっしゃるので、興味があれば、そちらも読んでみてください。

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