美輪さん、偉大な作家たちとの交流について語る
突然でございますけれど、皆さま、本を読んでいらっしゃいますか?本を読むと目の輝きが、眼力というんですか?が違ってまいりますものね。皆さんはすごい眼力をしてらっしゃいます。ということは、本をたくさんお読みなんだろうと思います。
今、読書週間なんだそうですけど10月27日から11月9日までなんですね。終戦後の1948年から始まったんですね。読書の力で平和の文化国家を作ろうという決意のもとに開始されたらしいんですけどもね。結構ですね。
やはり日本は文化国家でなければいけませんね。だから、戦争国家では困るんですね。
わたくしはここのところ忙しいんで、あまり読めないんですけど、書く方はいろんな本も出しておりますし、仕事柄いろんな原稿の依頼もありますんでね。とにかく無いボキャブラリーを振り絞りながら、書いてますんですけどね。
でも本当におかげさまで、瀬戸内寂聴さんとの対談の本であるとか、また対談だけじゃなくてものの考え方、発想の転換、身の上相談、いろんなジャンルの本を出しまして。この間ある編集者の人がね、ざっと分かっているだけで380万部だって言う風に言ってくれてましたけど、「えーっ!そんなに。じゃあその印税どこ行っちゃったんでしょう?」って。みんなほとんど出版社の方へ行くんでしょうね。わたくし、そういうものに関しては疎いもんですからね。
若いころの文豪たちとの交流
まぁそれは別にしまして。わたくしはデビュー当時、10代から20代にかけて、作家の方たちがお友達に多かったんですよね。みなさん文豪と言われている方たちが、多かったんですけど。それでわたくしが16歳の時に、江戸川乱歩さんなんかを紹介された時に、江戸川さんの本はほとんど全部読んでましたからね。子供のくせに『淫獣』とか『人間椅子』とか、ああいう猟奇的なものを読んでいたんですからね。ませた子供でしたよ。
それでいろんな文学者の本も読んでましたんで、川端康成さんに三島由紀夫さんから紹介された時も、すぐお話がトントン拍子で進んでいって、あと遠藤周作さんとか、吉行淳之介さんとか安岡章太郎さんとか、寺山修司さんとか、野坂昭如さんとか、いろんな人たちがいらしたんでね。やはり文学って言うのは大好きで、ずっとそのころは本を読んでいたんですね。
それがやっぱり自分の財産になって、やはりいまだにものをいってるような気がしますね。ありがたいことだと思います。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2016年10月30日放送分より
まとめ
美輪さんは若い頃にものすごい文豪の方と付き合ってらっしゃったんですね。私たち一般人がこれだけの方たちと知り合いになることはとても無理そうですが、本を読んで教養を広げれば人生に活用できることは間違いないみたいですね。
この記事を気に入った方におすすめのエントリー
美輪さんお気に入りの作家のひとりである宮沢賢治に関して美輪さんが語っている記事です。
三島由紀夫と美輪さんとの思い出についての記事です。