美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】朝ドラ『とと姉ちゃん』のモデル、大橋静子の夫である花森安治について語る

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ここの局とは商売敵でございますけどNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』が好調のようでございますね。

主演は高畑充希という方なんですけど、皆朝ドラに出たお嬢さんや、坊ちゃん、男の人たち、だいたいがスターになりますよね。まぁ2番手、3番手の方々も結構活躍してらっしゃるみたいですね。

 

この朝ドラの『とと姉ちゃん』を拝見してなかったんで、分からなかったんですけど、主人公のモデルが、大橋静子さんで、編集者の天才って言われていた花森安治さっていう方と『暮らしの手帳』を、終戦後に一緒に創刊したんだそうですね。

 

いろんな暮らしの中で創意工夫していって。物の無い時代でしたからね。物の無い時代に、ある物でどういう風にそれを活用していって、間に合わせるかという、そういうことが主でしたね。

 

わたくし一度だけお会いしたことがあるんですよ。花森安治さんの方とはね。不思議な女の人みたいなヘアスタイルをしてまして。顔はどちらかというと岸田劉生の麗子像みたいな、あんな顔でしたよね。どっちかというとぐわっと横に広がったような感じ。

 

それでスカートはいていらして、年中スカートはいていらっしゃるんですよ。で、わたくしはスカートは履いてませんでしたけど、中性ファッションという、日本の古い昔のファッションからヒントを得て、男でも女でもないというビジュアル系の先頭を切ってた最中だったんですね。

 

そして資生堂でお会いしたんですよ。喫茶店で。銀座の七丁目にある喫茶店でね。

 

それでわたくしもこういう格好しておりますけど、「どうして、そういうスカート履いてらっしゃるんですか」って聞いたら、「理由はありませんよ。人間は人それぞれですから、自分の好きな格好をしていればそれでいいんです」って立った一言。なるほど、そりゃそうだと思って。

 

その時ちょっと詳しい話を聞いて、つまり経済状態であるとか、その人の趣味嗜好であるだとか、生活環境であるとか、おかれた社会状況であるとか。だからとういうとこで計算していくと、一概にこうでなきゃいけない服装って言うのはあっちゃいけないんです。っていうことを言ってましたよね。

 

立派な方でしたよ。その方が暮らしの手帳をやっていらしたの。

 

ドラマの中では唐沢寿明さんが(演じていらっしゃって)、全然違いますけどね、実際のイメージとは。

 

TBSラジオ美輪明宏 薔薇色の日曜日』2016年5月8日放送分より

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