【美輪明宏】新社会人へのメッセ―ジを語る
この春から新しい社会人になられる方も多いと思いますね。まぁとにかく人間は、なんでも初めての体験を積み重ねながら死んでいくんですね。
社会人になるのが初めてだからって緊張したりなさる必要はさらさらないんですね。というのはこの世に人間として生まれるのは、赤ちゃんとして生まれるのは、初めてでしょう?それからよちよち歩き出すのも初めて。幼稚園なり保育園なり行くのも初めて。お友達ができるのも初めて。初恋も初めて。そしてお友達や先生と分かれるのも初めて。
そして卒業して社会へ出て、社会人になるのも初めて。初めて尽くしで、それを考えると全部クリアしてきてるんですよね。だからいまさら社会人になるからって、さぁ仕事がうまくいくだろうかどうだろうかって、おののき震えたり緊張する必要はさらさらないということです。
それまで生きてきた実績がある!
なぜならば初めての経験を、繰り返し繰り返し、何から何まで初めてのことを、ちゃんと繰り返してそれをクリアしてるんだって、自分にはそれだけ実績があるんだって思えばいたずらに恐れることはありません。
肩の力を抜いて、まぁこれもクリアできるだろうって思っていればよろしいんですね。
それにはまず呼吸ですね。常に深呼吸してね、体をまっすぐしたまま、ぐだっとしないで、常に首は立てて、それで深呼吸してはくときに体の力をスーッと抜いて、体はまっすぐのまま。息をスーッと吐いて、また深呼吸して、そうして頭の中ではきれいな空気の花園にいるような気持ちをもって。そうすると微笑みが出てくるでしょう?
お得意さんでも上司の前でも、それから面接に行っても、何をしても微笑んでいれば、常にOKです。
それをお忘れになりませんように。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2016年4月10日より
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