【美輪明宏】テレビ番組の企画で横井庄一さんと対面させられた時の様子を語る
終戦後でしたけど、グアム島で何年も終戦を知らずに生き残って何年も知らずにジャングルの中で生きてた方、横井庄一さんっていうグアム島の生き残りの人。この人と私、よその局ですけども、テレビで会ったんですよね。対面させられたんですよ、局側に。
局側の意図としてはわたくしはビジュアル系で男でも女でもない格好をしてるんで、ケンカになるだろうっていう悪意のもとに企画されたんですね。
ところが横井さんは、「わたくしみたいなものをどう思いになりますか?」って聞いたら、「もう、こういう時代ですからいろんな人がいてよろしいんじゃないですか」っていう風に言って、全部肯定側で優しかったんですよ。
局側のプロデューサーもディレクターも肩透かし喰ってがっかりでしたね。わたくし、ざまあみやがれって、そう言ってやったんですけどね。
で、横井さんも本当によく生きていらして穏やかな良い人でしたよ。
まぁもうそういうことが、二度と起きないように、みなさん政府をしっかり私たちは、監視していきましょうね。お願いします。
TBSラジオ『美輪明宏 薔薇色の日曜日』2016年11月27日放送分より
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