【美輪明宏】長嶋茂雄や大谷翔平といったプロ野球選手について語る
今日はわたくしのテリトリーではないんですけど野球について話せって言われておりまして。まぁシーズンでございますからね。
でもね、わたくし小学校の頃にすぐ終戦後にべースボールとか何とかって言葉は禁じられておりましたでしょう?だから野球と言わなきゃいけないとかね。それでストライクと言っちゃいけない。怒られるんですね。「良い球」って言わなきゃいけないんですよ。それでストライクを外してボールになったら「悪い球」なんですよね。おかしいでしょ?
まぁ滅茶苦茶な時代でした。戦争中はね。えぇとにかく終戦後でしたけどね。お転婆だったわたくしはね。けっこうホームランは売ったことが無いですが、ヒットは売ってたんですよ。足は速かったですからね。イチロー並みに盗塁もできてましたよ。まぁ誰も見てなかったから言えるんですけど。これホントの話です。
で、わたし野球まんざら嫌いではないし、途中でわたくしが有名になってスターになったころに、新人の長嶋さんが立教から入ったばかりで、とても仲良くさせていただいたんですけど、本当に良いかたでね。やっぱり何かスターって言うのは違いますよね。
で、誰かスターが出てこないかと思ってたらダルビッシュが出て、この人はもう外国に行っちゃいましたでしょ。まぁとにかくイチロー選手のいい気味じゃありませんですか。バンバンバンバン打って。それから走って良し。本当に天才ですよね。あれだけ理性でもって自分をコントロールできるって言うのは、これは人間的にもなかなかできないことですからね。
ほんとう尊敬できますね。で、いまは素晴らしいと思っているのは、北海道の方の大谷君ですけど、その他にも高校野球の清宮君ていう、まぁあの子も平気な顔して、そうしてボンボンボンボンやっつけちゃうし。そうしてインタビュー受けても平然としてるでしょ?頼もしいですよね。
だからやっぱり後から後から神様が天才たちを与えてくださるんですね。わたくし野球が大好きですよ。
TBSラジオ『美輪明宏 薔薇色の日曜日』2016年8月21日より
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