【美輪明宏】仕事ができる人できない人の違いについて語る
今日は番組に届いたおたよりをご紹介させていただきます。ラジオネームはニシ子さんという形でございます「ニシ」はカタカナでございまして子は漢字ですね。ニシ子さん。
美輪さん、ボンジュール、ごきげんよう。私は来年社会人になる大学4年生です。希望する会社から内定をもらうことができました。
それはそれおめでとうございます。
そこでぜひ美輪さんにうかがいたいのですが、仕事ができる人できない人の違いや差ってなんでしょうか?肝にめいじで頑張りたいと思います。
さあねぇ、これは難しいですよね。職種によって違いますから。
ただひとつだけ言えることは先回りしてものを考えて出しゃばらないことですね。ということは囲碁とか、将棋とか、チェスとか、そういうものをお習いになるといいです。3目先、4目先、5目先、先の手を読めるようになると仕事に役に立つんですね。
この人とこういう風に付き合ってこういう風にしてると、また人材を紹介してもらえるし、引いてはどれだけ注文がとれるかどうかという計算も成り立ってきます。それと会社で手柄顔をしないことです。実績が上がったら、必ず妬み嫉み、足引っ張られます。嫌がられますから。
謙虚が大事
手柄顔はしないで、「偶然ですよ、偶然」っていうふうに、嘘でもいいから謙虚にすることですね。先回りしてても才走らやんっていうことで、才走らやんっていうのは利口ぶらないということ。「やったぜ、ほらみろ」みたいな顔をしないということ。
そして営業先でも、それから会社の中でも、絶えずほほえみを失わないこと。これはね生理の期間中って言うのは、やっぱり人によって生理のひどい人もいらっしゃるし、そうでない人もいらっしゃるから何とも言えませんけども。とにかくそういう時でも作り笑いでもいいから微笑む練習をしておくということですね。
そうするとお得意さんが増えます。いつもニコニコしててあの人感じがいいからっていうことで、名指しで呼ばれるんですよ。そうすると、いろんな仕事に関連した喜びごとが出てきます。
「何?」って言って冷たい顔をしたり仏頂面をして振り向くよりも、「何?」っていうときにニコッと笑って言うとうんは周りの人も話しかけやすくなる。孤独地獄にならなくて済むということですね。
まず微笑みが人生のすべてのキーになるということです。
「美輪明宏 薔薇色の日曜日」2017.9.17 より