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【美輪明宏】オペラ歌手ティート・スキーパについて語る

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今日はオペラ歌手ティート・スキーパについてお話させていただきたいと思います。イタリアのテノール歌手でございまして、1910年から50年代にかけて活躍したテノール歌手でございまして、私がまだ長崎にいた時にいろんな方のレコードを集めておりまして、その中のひとりなんですけども一人一人全部特色が違いまして、みんなテクニックも技術も全部違いますでしょ?それがちょっとおもしろく手のめり込んでいったんですけど。

 

 

ソプラノ歌手もまだマリア・カラスが活躍する前でございまして、ソプラノ歌手と言ってもリリックなソプラノ歌手もいますし、ドラマチックなどプラの歌手もいますし、それぞれいっぱいいまして、その中で日本は特に、まぁ世界中そうですけど、ロックであるとかヒップホップであるとか、若い人がそっちの方に行きまして、クラシックの方は片隅の方に追いやられて、これはとても情けなく悲しい状態です。

 

英国なんかはさすがだと思いますのは、クラシックのフェスティバルがあちこちでもの凄い人数を集めて、ちょうど若いロック歌手が武道館やなんかで「のってるかーい!のってるぜー!イエーイ」ってワーッってやってますでしょう?ああいう状態で、英国とか行事は上々として行われているということは、これは本当にすごい文化のレベルの違いだと思いますね。民度の差とも言いましょうか。

 

では、元に戻りますけどスキーパの魅力はピーンと張った、男性の精力的に乗りに乗った時代ですよね。その時代の声が、いかにも辺りを払うという感じがしますし、そしてちょっと甘みもございまして、表現力とか解釈の仕方、音符のひとつひとつ。こういうものが実に絶妙なんですね。ぜひ聞いていただきたいと思いますけどね。

 

テノール・ディ・グラチア』つまり「グラチア」というのは「ありがとう」という意味にもとれますけどね。「優雅なテノール」という呼び方もされておりました。また、女性に大モテのイケメンでございまして、私の好みではございませんけど、なかなかのイケメンで。ギリシャ彫刻みたいな、ローマの彫刻みたいな越してまして、パーティが大好きで、女の人とあっちでもこっちでもいろいろスキャンダルになった方なんですよ。

 

TBSラジオ美輪明宏 薔薇色の日曜日」2014年11月23日放送分より

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