美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】ショパンが被害妄想によって作り上げた曲?について語る

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今日おかけいたしますのは、ショパンの曲でございます。ショパンはピアノの詩人と言われてるように、メロディックなものが多いんですね。これだけ、古賀政男さんみたいにメロディラインが豊富に出てくる作曲家さんて、他に例がないんですね。

 

 

今日おかけするのは、タイトルは『24の前奏曲』って言うのがありまして、24曲前奏曲が集まってるってことですけどね。その中で最も有名な第15番の雨だれっていう曲でございます。ショパンが20代後半で作った曲でございまして、結核を患って、スペインのマジョルカ島に療養のために行って滞在したんですね。愛人のジョルジュ・サンドと一緒に。

 

ところがジョルジュ・サンドは出歩いてばかりいるような人で、まあ女流作家ですから。それはそれで忙しいし、社交界の花と言われてた方で、男装をしている人だったんですね。

 

だから、ちょっと変わった人だったから、家にじっとしているなんてことは無かったんでしょう。それで、そこで雨が降り出して、ショパンが被害妄想みたいになって、それを音楽にしちゃったんですね。さすが天才ですね。

 

右手の方で雨だれの音を弾き続けていたり、ちょっと技術的にね、あの人たちは手が大きいもんですからね。ものすごいんですよ。リストの曲なんかもそうですけど。

 

日本人の手の小さい人たちが弾くのに苦労するんですよ。私もちょっとだけイタズラして弾いてましたけど、もうとてもじゃないけど、疲れるのですぐ辞めちゃいましたけどね。

 

ではゴタゴタ言う前に美しい曲を。6月もこういう曲でポエジックにお過ごしいただけるといいと思いまして選ばせていただきました。

 

ではお届けいたしましょう。ショパン作曲の『24の前奏曲』より第15番『雨だれ』。演奏は、私の大好きな、大昔の巨匠でございます。アルフレッド・コルトーです。

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2016年6月放送分

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