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美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【美輪明宏】政界・財界の人たちに見てほしい映画『市民ケーン』について

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今日は久しぶりに映画のお話をさせていただきましょうかね。とりあげますのは、俳優・映画監督のオーソン・ウェルズです。

 

ハンサムじゃなくて、怖い系の顔をした方で、変人だったらしいんですけど。その代わり作品は素晴らしいものを作るんですね。

 

監督で、主演した映画、これは『市民ケーン』という作品でございまして、そのほか『第三の男』ではハリー・ライムという役を演じまして、映画史上に残るような名作でございます。

 

実は今年2015年はオーソン・ウェルズの生誕100周年に当たるんですね。未完成の遺作が公開されるとか、そういう予定が、ちらほら聞こえてますんですけどね。

 

代表作、監督・主演『市民ケーン』という1941年に作られた映画は、彼がたかだか25歳の時に撮ったんですよ。初監督作品で。これはアメリカの有名な方ですね。ハースト家という方で、新聞・ジャーナリストつまり情報産業の親玉ですね。実際にいた方で、回想形式で描いているんです。

 

死ぬ前に残した最後の言葉が「バラのつぼみ」。これは最後にようやくわかるんですけど。亡くなった後、財産整理をするために、人が入るんですけど、その財産整理する広大な後楽園ぐらいの広さみたいな屋敷が出てきて、美術骨董品とかがいっぱい収蔵されてるんですよ。

 

それを彼の死後、仕分けている人たちがふっと発見するのが、赤ちゃん用のゆりかごみたいなのが出てくるんですね。そこにバラのつぼみが書いてるんです。つまりそこへ戻ってよということなんですね。

 

いくら富と権力を持っていても死んでしまえば何にもならない。それは全部徒労に終わるということですよね。そこら辺を、今、権力闘争やったり、財産増やそうとして人を泣かせたり、うひうひと金をためてる。

 

そういう人たちにアンチテーゼとして、問題提起として見せて、あんたたちそういうことやってても、結局は幼い頃の何にもなかった赤ちゃんと同じように、死人になってしまうんだよ、っていう暗示で終わるんですね。とっても意味の深い人生作品って言うんでしょうかね。

 

ですから、これを財界の人や政界の人たちにぜひ見ていただきたい。でも、そこまで考えが及ばないかもしれませんね。

 

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年11月30日放送分より

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