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【美輪明宏】デューク・エリントンについて語る

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今日紹介するアーティストは、デューク・エリントンでございます。ただしこの「デューク」というのはニックネームなんですね。デュークというのは、貴族の位で言いますと、一番上の侯爵という意味なんですね。

 

やっぱり立派な人柄で優しくて、暖かい。指揮をする姿とか、ピアノを弾く姿、これがとってもエレガンスで優雅だったんですね。ですからデュークにふさわしいということで、デューク・エリントンという名前がついたんですね。

 

ビックバンドと申しますのはだいたい9人から20人ほどまでですね。終戦後、16人編成って言うのが日本でもずいぶん流行りまして、戦前もジャズバンドって言うのはあったんですけど、日本では20人以上の大きいバンドっていうのはございませんでしたね。

 

1930年代から40年代、つまり音楽から映画から、ファッション、それから絵画、美術。すばらしい天才たちがいっぱい出てきた黄金の時代なんですね。戦争も始まりましたけど、その戦争前ですね。戦争中も廃れたと言いましてもその残滓が残ってたんですね。

 

ビッグバンドはダンス音楽としてアメリカで大流行したんですね。というのは、ナイトクラブ、それからダンスホール、これが全盛期の頃だったんですね。日本も戦前にそのジャズバンドは出来ましたんですけど、日本のは小さかったんです。

 

このデューク・エリントンは1899年に生まれたんですね。19世紀の後半でございます。1974年に75歳でなくなってるんです。アメリカ出身のジャズピアニストで、作曲家でもありまして、なんとこの人は生涯で3000曲以上も作曲してるんですよ、3000曲!

 

暇さえあればとにかくパカパカと曲を作っていったんですね。まるでこの人の曲のつくり方って言うのは、一個一個ニワトリが卵を産むんじゃなくて、魚の産卵の時の卵みたいなもんですね。

 

曲として一番有名なのは『A列車で行こう』、『スイングしなけりゃ意味ない』って言う歌とか『サテン道路』とか、これも有名ですね。

 

もう亡くなってから40年以上たつんですけど彼のバンドは今も人気で、バンドは生き残っているんですよ。音楽ってすごい力を持ってますね。大編成だけどやかましくないという先ほどから言ってますね。賑やかで優雅で楽しいこうでなきゃダメですよね。

 

TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2014年11月30日放送分より

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