美輪さん、戦争について語り始めた方たちについて語る
今年は戦後70年ということで戦争にまつわる話をたくさんしました。また、大勢の方たちが、テレビなんか見ておりますと、今まで一切口をつぐんで話したくない、フラッシュバックするんですね、戦争中のことがね。
兵隊にいったかたは、殺し殺されたことや何かが全部自分のコンプレックスになったり、いろんな思いがあって、女の方も従軍看護婦の方たちも一切話さない。
でも皆さんお年を召して、いつ死ぬかわからないような状態になったから、じゃあもう置き土産というか、覚悟を決めて、もうこの年になったら怖いものが無くなっちゃって、いろいろと右がかった人たちから、圧力かかったりとか、脅かされたりとか、そういうことももうどうでも良いってふうに腹が据わったんでしょうね。
ですから元兵隊だった方とか、従軍看護婦だった方たちとかが一斉に口を開きだして、今年70年だからということじゃなくて、毎年こういう終戦記念日になると、8月になったらマスコミはみんな特集しますでしょう?
でも今年ぐらいメディアが必死になってやった年は無かったと覆いますよ。大勢の人が出てくださって、いろんなコメントして若い人たちはそれでもピンと来ない人たちが大勢いたようですけどね。
でもとっても良いことだと思いますよね。もっともっと長生きして皆さん伝えていったてもらいたいと思いますね。
TBSラジオ『薔薇色の日曜日』2015年8月23日放送分より