美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【伊集院×美輪対談⑨】美輪さん、自らが考える美しさの定義について語る

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(美輪)キレイって言われても、あぁ、そうですかって。だけど醜い人がキレイねって言われた時に、ものすごく「えっ!」て喜ぶでしょう?

(伊集院)うん

 

(美輪)それとは全然違って、「こんにちは、良いお天気ですね」ってそういう感じですよって、言ってて。でもしょせん醜い人だってなんだって、容姿、容貌、精神、年齢、国籍、肩書一切関係なくて、人間って言うのは、魂が美しい人が一番美しいのよ。このようで一番偉いのは、価値があるのは、魂が美しい、心が清らかな人。魂が美しい人が、心が清らかな人が一番なのよねって話をしたの

(伊集院)うん

(美輪)キミそんなこと言うけどねって、いうところから、さっきの話になるわけ

(伊集院)スゲーな、映画のような、一枚の絵のような。俺たちの会話と違うなーなんか

(美輪)そう?で、それで三島さんが「君と僕は同じ審美眼のレベルを持ってるけれど、キミは毎朝、顔を洗ったり、歯を磨いたりするたびに自分の許容範囲のものがそこに映ってる。僕は同じ審美眼を持ちながら、絶対に許せないものがそこに映ってる、毎朝。それが自分の顔だと思ったらどうなる?一生付き合わなきゃいけない気持ちがキミにはわかるか」って言われたのね

(伊集院)ほぉー

(美輪)そんな心、心なんて言うけどねって

(伊集院)なんかすごいな

(アナ)三島さんの方もすごいですよね

(伊集院)三島さんの方もすごいな

(美輪)私は今『黒蜥蜴』ってお芝居やってるけど、そのレトリックとか美学の言葉って言うのはもう、ふつうの演出家とか俳優さんなんか読めないのよ

(伊集院)はぁはぁはぁ

(美輪)何かいてるんだか、意味が分かんないの、人文学的に

(伊集院)はいはいはい

(美輪)だから寺山修司のもそうなんだけど、人文学者の書くセリフって言うのは、ちょっと普通の人には理解できないの。パズルみたいなもんですからね

(伊集院)だって今の会話のキャッチボールだけでも、いろんな意味がありすぎちゃって、ふつうに深く考えなかったら、なんかお互い謙遜しあってたぞ、って言うかもしれないし、お互い褒めあってたぞ、ていう風にも解釈できるんだけど、その中に…

(美輪)もっと深いの…

 

TBSラジオ伊集院光 日曜日の秘密基地「秘密基地VIPルーム」』2005年3月20日放送

 

 

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