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美輪明宏ラジオの名言

美輪明宏の発言まとめ

【伊集院×美輪対談②】美輪さん、戦時下の美意識に対する抑圧について語る

政治 政治-戦争

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(美輪)戦争中に日本の美意識が、文化は軟弱で国策に反するということで、全部禁止になったのよ

(伊集院)はいはい、男は男らしくみたいな時代ですもんね

(美輪)軍服以外は着ちゃならない、頭は丸坊主。女はモンペで、ドブネズミ色以外着ちゃならないとか

(伊集院)ふんふん

 

(美輪)だけど戦争前まではアインシュタインとかエジソンとかね。それからジャン・コクトーだとか、チャップリンだとかみんな日本にあこがれて来て。ゴッホゴーギャンロートレックもモネもマネもみんな大巨匠たちが日本に来たくてしょうがなかったの。じゃあ何にあこがれたのかって言ったら、日本の文化だったってわけよ

(伊集院)はい

(美輪)世界中から尊敬されてたのよ。それを馬鹿どもの軍人たちが、たった5年間で、全部ご先祖様が作った財産を全部パージしちゃったわけ。

(伊集院)はいはい

(美輪)それでとにかく世界の劣等国になっちゃったわけ

(伊集院)はいはい

(美輪)それでアメリカの無差別攻撃のおかげで日本中、灰になっちゃった。それでまだ、軍国主義の、ぜいたくは敵だとか、キレイなものを着ちゃいけないとか、天然の赤毛の人がいたら髪の毛持って引きずり回された時代でしたからね

(伊集院)へぇー

(美輪)だって西洋音楽は全部禁止なのよ

(伊集院)僕らはそのことを伝え聞いたり、本で読んだりでしかわからないですけど、まぁそれはそれこそ美意識の強い人からしたら、よりつまらないというか、酷い世界…

(美輪)腹が立つわよ!腹が立つ!だってさ、軍歌以外歌っちゃいけなかったんだもの

(伊集院)ほぇー

(美輪)だって淡谷のり子さんなんか終戦後にもう20センチぐらい、始末書が溜まってたみたいよ

(伊集院)もう歌うってことだけで始末書なんだ!

(美輪)いやー歌うって、その…

(伊集院)海外の歌を、軍歌以外の歌を

(美輪)いえ、流行歌よ。日本の流行歌

(伊集院)ほう

(美輪)♪雨よ降れ降れ 悩みを流すまで~って雨降ってるだけの歌よ。それでも軟弱であるから禁止って。だからドイツもイタリアも同盟国だから良いはずなのよ。同盟国のは一緒に戦った仲だから

(伊集院)はい

(美輪)だから奴らは教養がないから、モーツァルトシューベルトもイタリアのオペラも区別がつかないわけ

(伊集院)はぁはぁ

(美輪)だから「毛唐の音楽なんか聞きやがって」って全部禁止。酷いでしょう?滅茶苦茶だった。だから女の子でも、セーラー服の下に毛糸のカラフルなものを、残り毛糸だからって、毛糸がないのよ。お母さんが編んで。それがチラッと見えたの。「この戦時下において何たる軟弱な格好しやがって」脱がせられて、上半身裸にさせられて。防火用水の中にその毛糸の下着を叩きこまれて、それから殴る蹴る。目は切れる、鼻から鼻血を出す。みるみる顔がお岩さんみたいになっちゃったの

(伊集院)へぇー

(美輪)それで許してください、許してくださいって。何も悪いことしてないのよ。ただそのカラフルな下着が、お母さんが編んでくれたのがチラッと見えただけ。それで結局1週間後に死んじゃったの、その子。

(伊集院)へぇ

(美輪)それが日本の軍人なのよ

 

TBSラジオ伊集院光 日曜日の秘密基地「秘密基地VIPルーム」』2005年3月20日放送

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