【美輪明宏】ラテン・ミュージックの魅力について語る
そのころの音楽って言うのは、メロディが美しいし、リズムがいろんなリズムがありまして。今はほとんどのどの曲を聴きましても、今の歌い手さんたちのは、メロディもリズムも全部同じ均一でおもしろくともなんとも、血沸き肉躍るっていうところが無いじゃありませんか。
でも踊り出すと血沸き肉躍る。しかも情緒的で美しい、悩ましいものが、昔はラテンミュージックを始め、いっぱいあったんですね。
もう一度ああいういろんな変化に富んだ音楽が聴ける時代になるといいと思いますね。
では、今日は、その曲の王様、ルンバの王様と言われたザビア・クガートのバンドの演奏でございまして、『エル・クンバンチェロ』です。どうぞお楽しみください。ご年配の方は踊っていただいて結構です。懐かしいですよ。
いかがでございました?ラテン音楽の王様ザビア・クガート劇団の情熱的な演奏をお聞きいただきました。『エル・クンバンチェロ』という曲でございましたけど。
懐かしく思われてこのラジオの前でお踊りになっていらしたんでしょうか。血沸き肉躍るってそんな感じがいたしますね。
もう一度本当にタンゴであるとか、あのーアルゼンチンタンゴとか、南米の音楽ですね。ルンバとかマンボもそうですけれども、とっても楽しいリズムで美しいメロディがございますでしょう?
今の若い人たちにこれを、本当に知っていただきたいと思いますね。
TBSラジオ『美輪明宏 薔薇色の日曜日』2016年7月17日放送分より